上手な字というのは、昔の誰かのクセ字である。
あまりにも強烈なクセ字なので、多くの人に感染しているだけだ。
下手な字というのは、普通にいる誰かのクセ字である。
千差万別。
おまけに不安定。
ただ、熱いファンができるのは、こちらだと思っている。
普通にいる誰かのクセ字は、OCRがギブアップする。
文字データ化が難しい。
読みやすく、安定した文字はOCRが比較的容易にデータ化する。
仕事の手間が省ける。
活字のような文字を書く人は、職場では歓迎される。
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ここで、普通のクセ字の評価が大きく変わる。
セキュリティーレベルが数段上がるのだ。
少し前に書いたメモを、本人が読むのさえ苦労する。
コンピュータウイルスに感染することは絶対にない。
仮に、メモを書いた本人が、なんらかのウイルスに感染したとしても。
本人が熱や咳などで苦しみ、文字を読めない程度が上がるだけで済む。
AIには、手がないのだから、クセ字の領域では、当面は人間が勝ちだろう。
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