子供の頃から、遠くへ行きたかった。
一人で出かけるのが好きだった。
高校生までは電車ででかけた。
電車で行けるところにしか行けなかった。
それが、悔しかった。
大学生になって、自動車の運転免許を取得した。
それからは、自動車を運転して、遠くまで行った。
早朝から深夜まで、ずっと運転していても辛くなかった。
就職してから、時間を作って、中型の、そしてすぐに大型の自動二輪の運転免許を取った。
ほぼ毎週末、バイクに乗ってどこかにでかけていた。
夏は、斑に日に焼けた。
冬は、小雪が舞ってもバイクで走った。
そんな日々も、結婚を機に、自分で終えた。
子供が生まれてからしばらくは、車で近隣の公園めぐりをした。
買い物にも、車でよくでかけた。
今でも、ときどき家族ででかけている。
電車ででかけることが、多くなってきた。
その割合は、これからもずっと増えていくのだろう。
遠くへでかける手段としては、今でもバイクが一番好きだ。
これからまた、バイクに乗ることがあるだろうか。
あの夏の日の、あの冬の日の、光の中を、バイクで走る日がくるのだろうか。


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