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2025/10/12

匂いで季節を感じる

ただ、読むためだけに家を出る。

読みかけの本、読もうと思っていた本、数冊をそのまま手にして。


もう秋になっていたことには、気づいてた。

部屋に、忍び込んでいた。

その匂いに満ちている、場所を知っていた。


本を開いて、文字を目で追い始める。

と、鼻先に、微かな落ち葉の匂いが漂った。


それを確かめるために、書棚の本を一冊。

手に取ったのだ。

   

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